関東モトクロス選手権シリーズ 第5戦 / 2020年8月16日(日)
大会:関東モトクロス選手権シリーズ 第5戦
会場:川西モトクロス場(新潟県十日町市)
【レポート及び写真:秋間様、吉岡様】
[秋間様の感想]
試練のレースでしたが、それ以上の収穫がありました。
日本のラグビーでは、チームが一つの目的に向かって協力し合う精神を
"One for all, All for one"
「一人はみんなのために、みんなは一つの目的のために」
という言葉で表しています。
今回はまさに皆で協力できたレースであったと思います。
[吉岡様の感想]
本人の最後まで諦めない姿勢は、二輪塾での講習生時代に培われたものだと思います。
日々の講習で我慢強く、基本を反復練習し、転倒しても自力で立ち上がり、自分の力で走り切る。そして、結果に結び付ける。
二輪塾ではそんな精神的な成長も遂げていたことに感謝し、感心することしきりです。
次戦以降は、ケガの具合を見ながら考えたいと思います。
第5戦は、お盆休み中のレースとなる。
当日は猛暑。スタート時点でもかなり暑い状況である。
■海希選手(NAクラス)
H1:9位 H2:8位 総合:8位
H1:
スタートは上手くいかず、中番手からのスタート。
2周目辺りで9番手を走行するもリアタイヤがすべるというトラブルに見舞われる。左右に振れる車体を押さえつけながら、何とかゴールする。
H1終了後の確認でホイルに不具合が見つかり、それが原因であった。
H2:
スタートが上手くいかない。パワーの懸念があり、リアホイルを変更し、設定を今までのフルパワー設定からスタンダードの設定に切り替える。
しかし、スタートでフロントの浮き上がりが激しく、中番手でのスタート。
中盤戦まではよく走行していたが、クラッチに不具合が発覚。2回エンストする。
■悠選手(JXクラス)
H1:13位 H2:11位 総合:12位
H1:スタートは上手く行き、本人も好調だったという。が、2周目で悲劇が起きる。
最終コーナー手前のジャンプで前走者が転倒。ジャンプの先は見えない状況。
転倒したバイクに乗り上げ、避けようとしたが避けきれずに前転する。車体に大きなダメージが発生したが、リスタートする。
H1後、悠選手は医務室へ。幸いに骨は折れていない。痛みはあるものの走れるという結論に至る。
車両はサブフレームが大きく変形しており、叩き調整して修正する。
H2:
海希選手と相談し、サスの設定をソフト寄りに調整する。
スタート後のクラッシュもなく第一コーナーを通過する。
H1での転倒による怪我が響くどころか速い選手に付いていく。
暑さと痛みに耐え、今年最高の11位でフィニッシュ。
■総評
各選手にとって試練のレースになる。
海希選手は事前練習ができず、ぶっつけ本番のレースに。
「練習ができれば、もう少し上を狙えた」
悠選手は2周目で
「もう少し早く気付けば、ぶつからずにもっと上を狙えた」
残念ながら悠選手は、レース翌日の診断で鎖骨骨折が判明した。
痛みに耐えながら走り切るという成長した姿を見せてくれた。
悠選手の一日も早い回復を期待したい。